オイルの交換時期は今のままで良いのでしょうか?

オイルは定期的に交換しているから大丈夫。しかし、本当に適切な時期に交換しているのでしょうか。設備によって使用状況が違うのですから、もしかすると今の交換周期では遅い又は、まだまだ使用できるオイルを交換しているのではないでしょうか。
「総合オイル管理システム」では、定期的なオイルのサンプリング・分析により、オイルの状況を把握して適切なオイルの交換時期をお知らせいたします。
さらに、省資源・省コストの面から当社ではオイルの交換は劣化・混入等がなければ、現在使用しているオイルをメンテナンスする事により、新油以上の性能をもたせ継続使用できるようにします。この事により交換時期に発生する廃油も必要最小限に抑えることができ、環境にもやさしいシステムです。

では、オイルの寿命はどのくらいあるのでしょうか?

現在市販されているオイルのほとんどは、ベースとなるオイルに色々な添加剤を加えたものです。このためベースオイルが劣化していなくても添加剤が消耗すると泡立ったり、耐摩耗性が無くなりポンプ等の摩耗が激しくなったりして、摩耗粉が多く出るようになります。
摩耗粉と熱・酸素・他油の混入等により酸化し、劣化が進み酸化生成物(スラッジ)が発生してオイルが使用できなくなります。
これらの事から機械メーカー、オイルメーカーでは定期的なオイルの交換を推奨している訳ですが(概ね1年毎)これは新油にする事により添加剤を元に戻すことと、摩耗粉等によって汚れたオイルを元に戻す事が目的なのです。逆に言いますと,オイルの清浄度を回復し、消耗した添加剤成分を補充する等のメンテナンスをする事により現状のオイルは継続使用する事ができる訳です。
当社の御客様の中には適切な管理により10年以上もオイル交換をせずに問題なく使用されている所も多くあります。

それでも新油にしたほうが機械には良いのでは?

「ユーテック総合オイル管理システム」によるメンテナンスを行ったオイルは新油以上の状態にしあがります。これはどのようなことかと言いますと、ただ単に新油に交換した場合だとオイルタンク内のオイルは新しくなるのですが、配管内・シリンダー内等の系に残ったオイルは新しくなりません。新油の汚染度はNAS等級でいいますと8等級前後になりますが、これに残ったオイルが混ざると汚染度はNAS9から10等級、中には11等級以上になることも珍しくありません。
次に現状のオイルに浄油を行う作業では、機械の作動中オイルが内部循環している状態で浄油を行いますので、配管・シリンダー内等、系の中のオイルまできれいになります。その時の汚染度レベルはNAS7等級前後位になり、新油と同等以上になります。
又、添加剤についても「総合オイル管理システム」によるメンテナンスではオイルの分析・機械の使用状況により判断したそのオイルが必要とする添加剤を加える事によりオイルの性能をさらにアップします。

新油と比べてコストは?

お客様の購入されている新油の価格により「高い」「安い」の判断は分かれるところですが、「新油価格」+「廃油処理費」+「工賃」>メンテナンス費であれば良いわけです。
仮に費用が同等、あるいは若干高くとも分析等により必要なものだけの対処となること、新油以上の状態に仕上がること、潤滑油による機械のトラブルの減少、廃油が激減することによる企業イメージアップなどにより十分なメリットがあります。
頻繁にオイルを交換されている御客様にとっては、多くの場合「オイル交換の回数」よりもメンテナンスを必要とする回数の方が少なくなる場合が多く、この部分でのコストダウンも見込めます。