汚染度12級、スラッジ発生、茶色のガム質状
汚染度6級、溶解剤投与、タンク清掃浄油後

スラッジ障害を解消する唯一の方法

ある保全マンのつぶやき・・・
定期的に新油交換や浄油やって、汚染管理は徹底しているのに、機器のトラブルを抑えきれない。
いや、むしろ増えているようだ?

原因

これは、油中の劣化生成物「スラッジ」「ガム質」に、起因していることが多い。
スラッジやガム質は・制御系のバルブに付着して、制御不良や誤動作を引き起こす。

  • ラインフィルターや給油配管の内壁に固着して、給油能力を妨げる。
  • 寒冷時の起動不良や、起動後の立ち上がり不良を引き起こす。(特に冬期の月曜日の朝)
  • オイルクーラー内に固着して、油温上昇の原因となる。
  • フィルターの目詰まりを起こし、キャビテーションの原因となる。
  • ポンプ内に固着して、空運転・破損の原因となる。

現状認識

現在稼動中の機器の中に、既にスラッジやガム質の付着がみられる場合、これに起因するトラブルは、浄油や新油と交換従来のフラッシング工法では完全に解決しきれない。
この問題を解決するには弊社の「ケミカルトリートメント」法が唯一の解決方法最も簡便で、最も確実な方法である。
弊社の「ケミカルトリートメント」法には、数パターンあるが、その代表的な「ジャスエースSBマルチ」(パッケージ型オイル添加剤)を使用する方法を次に説明します。

スラッジ溶解剤の施工方法

施工手順

  • 現在運転中のオイルタンクの中に、「ジャスエースSBマルチ」を総油量の2~3%投与する。
  • 平常通りに運転続行。
    ※スラッジやガム質が徐々に溶解され油中に分散される。
    ※フィルターの目詰まりも解消されてくる。
  • 2~4週間後にタンク清掃・浄油を実施して汚染物を除去し、NAS8等級前後までに仕上げる。
  • そのまま平常通りに運転を続行する。
    ※溶解成分が油中に残っているため新たにスラッジやガム質が発生するのを抑える。
  • 定期的にオイル分析を実施して予防保全を行う。

これで油圧装置内部に固着した、スラッジやガム質は溶解除去され、従来にこれらに起因するトラブルは殆ど解消される。

特長

  • タンク清掃時を除き設備の稼動中に施工できる。
  • 簡便で且つ確実な効果がある。(豊富な実績がある)
  • サクションフィルターのスラッジやガム質による目詰まりを解消し、キャビテーションを防止する。
  • スラッジやガム質による動力ロスを低減する。(省電効果)
    しかし、何よりの特長は、スラッジやガム質によるトラブルの解消であり、予防保全効果である。
    これにより、生産ロス・保全経費の大幅な削減が計られることである。

某大手工場に於ける「ジャスエースSBM」の効果実例

効果事例

某大手繊維メーカーに於いて、潤滑油給油管内部に固着したスラッジとカーボンを除去する目的で「ジャスエースSBM」を2%投与し、そのまま稼動。それから14日後の定期点検の際、洗浄効果確認の為、給油管の一部を取り外して切断・分割し、SBM剤を投与する以前に給油管の一部を切断しておいた物と内部を比較したところ写真の様に明確な違いが確認されたものである。
(昭和63年4月26日SBM剤投与。昭和63年5月10日銅管切り取り、内部確認)